1944 年 60 巻 711 号 p. 240-252
本報文は從來葉却して顧みられない銅〓中に損失する銅を、浮選法により回牧する研究にして、〓中の銅の形態を選鑛學的見地より調査し、浮選法の實驗室的研究に及び、此の結果を基礎とし〓の半工業的浮選試驗を實施した。尚一般水碎〓に就き浮選法の實驗的研究を施行した結果、浮選試藥は一般硫化鑛の試藥で充分であり、浮選上の實收率は銅の賦存状態により異なれども、その實牧率50%位が限度と推考せられた。又工業的浮選試驗結果より推して、〓の沈降速度は速いため、工業的操業に際しては分級機及び濃縮機等の設計並びに操作には、特段の考慮が肝要である。