日本鉱業会誌
Online ISSN : 2185-6729
Print ISSN : 0369-4194
界面活性剤による石炭の自然発火抑制
自然発火抑制に関する研究 (第2報)
田代 襄菊地 昭河野 信朝倉 功
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1969 年 85 巻 975 号 p. 497-501

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抄録

室内における予備実験からつぎの結果が得られた。
界面活性剤の作用により
1) 石炭の低温酸化反応熱が減少する。
2) 自然発火所要時間が長くなる。
3) O2消費量およびCO発生量が少なくなる。
この結果に基づき現場実験を行ない, 界面活性剤水溶液を炭層に注入するとCOの発生量が減少することが推定された。したがつて石炭を適当な界面活性剤水溶液で濡らすと自然発火を抑制するという考え方の正しいことが推定される。

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© The Mining and Materials Processing Institute of Japan
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