Shokubutsu Kankyo Kogaku
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Evaluation of Air Duct Arrangements of Local Heating on Greenhouse Tomato Production Based on Fuel Consumption and Soil Heat Flux
Yasushi KAWASAKIHisashi YOSHIKOSHIHiroki KAWASHIMA
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2020 Volume 32 Issue 2 Pages 108-114

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Abstract

トマト施設生産における暖房方法について,慣行では通路地面上に設置する温風ダクトを群落内に吊り下げることで,燃料消費が削減された.また,高く吊り下げるほど群落内の低温で保たれる空間が拡張し,より燃料消費が抑えられることが明らかとなった.慣行の温風ダクト直下では,地温および地中伝熱量の上昇が認められたが,ダクトから離れるにしたがって上昇幅は急激に減少したことから,慣行の暖房における地温上昇効果は限定的であることが示唆された.温風ダクトを吊り下げた場合は地温上昇の影響は小さく,吊り下げ高さによる変化も認められなかった.ハウス全体の地中伝熱量の推定により,本試験における温風ダクト吊り下げによる燃料消費量の削減は,およそ4分の1が地中伝熱負荷由来であり,残り4分の3は熱貫流および隙間換気伝熱負荷由来であることが明らかとなり,ダクトを高く設置するほど地中伝熱負荷の寄与は低下する傾向にあることが示された.また,本試験は内張りを展張しない条件での測定であり,内張等の保温資材を利用すると地中伝熱負荷の寄与は相対的に増加し,より外気温の低い条件では低下する可能性が考えられた.

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© 2020 by The Japanese Society of Agricultural, Biological and Environmental Engineers and Scientists
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