夙川学院短期大学教育実践研究紀要
Online ISSN : 2433-7552
Print ISSN : 1883-5996
保育音楽療育演習における実習経験の共有をめざす教育実践[Ⅰ]
一「実習前のリハーサル」と「実習後の報告」に関するアンケート調査結果よリー
朝野 典子
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2011 年 2011 巻 3 号 p. 3-10

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抄録
 本稿は、夙川学院短期大学専攻科(保育専攻)において筆者が担当する保存音楽療育演習の敎育実践に関する研究であり,2009年度の履修学生45名に対するアンケート調査の結果に基づく。この科目では、主として音楽療育活動の実践方法を指導し、後期授業においては保育音楽療育実習のための「実習的のリハーサル」と[実習後の報告jを全員が行うことにより、学生が実習経験を共有することをめざした。アンケートでは、[実習前の自己イメージ」[リハーサルを経験して感じたこと」[他の人の実習報告を開いて感じたこと」「実習を終えて感じたこと」の4領域(合計20項目)について質問し、回答を得た。その結果、実習直前にリハーサルを経験したことによる効果と、他者の実習報告を聞くことによる効果が確認された。また、学生の約半数は、「実習をやめたいと思ったことがある」と答えているが、実習後はほぼ全員が「実習を通して自分は成艮できた」と肯定し、実習経験に意義を感じていることが明らかになった。
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© 2011 夙川学院短期大学
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