抄録
本稿は、夙川学院短期大学専攻科保育専攻において筆者が担当する保育音楽療育演習の教育実践に関する研究である。当科目では音楽療育活動の実践方法の習得をめざし、「実習前のリハーサルJと「実習後の報告」によって学生同士が実習経験を共有する仕組みをつくり指導を行ってきた。2009年度履修生(45名)および2010年度履修生(13名)、合計58名を対象として実習終了後に実施した記述式アンケートでは、「自分のリハーサル」「自分の報告」「他者のリハーサルJ「他者の報告」の有効性についてそれぞれ質問し、回答を得た。その結果、f実習的のリハーサルJとr実習後の報告」は全体を通して,「Plan (訐画)→Do(実行)→Check (評価)→Act (改蕃)」の4段階を繰り返すことにより継続的な改善を行うPDCAサイクルと同様に機能し、保育音楽療育士の育成において有効であったど考える。