夙川学院短期大学教育実践研究紀要
Online ISSN : 2433-7552
Print ISSN : 1883-5996
幼児音楽特別研究における教育実践[Ⅰ]
一歌唱•ピアノ伴奏の実技発表を通して学生たちが得た気づき一
朝野 典子
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2013 年 2013 巻 5 号 p. 3-9

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抄録
本稿は、夙川学院短期大学専攻科保育専攻において筆者が担当する科目「幼児音楽特別研究Jの教育実践に関する研究である。当科目では教育および福祉の現場において「療育的な音楽活動」を実践するための技能の習得をめざしている。この授業において前期と後期それぞれの終了時期に、学生たちが習得した歌唱とピアノ伴奏の実技力を発表する場面を設定した。発表後にはレポートを課し、「(1)歌唱実技発表を終えた感想•気づいたこと」、「(2)ピアノ伴奏実技発表を終えた感想•気づいたこと」、「(3)他者の実技発表に立ち会った感想・気づいたことJの3項目について記述を求めた。本稿では2011年度および2012年度の履修生、合計43名より提出されたレポートの内容を分析している。分析の結果、実技発表を通して学生たちが得た気づきは、「緊張による影響に係る気づき」「緊張の原因に係る気づき」「コミュニケーションに係る気づき」「音楽表現に係る気づき」「その他の気づき」の5項目に分類された。実技発表を通して学生たちが得たこれらの気づきは、保育専門職に必要な音楽表現技能やコミュニケーション能力を向上させるうえで有効に働くと考えられる。
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© 2013 夙川学院短期大学
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