2019 年 2019 巻 13 号 p. 44-49
保育のなかで、児童文化財としての「絵本」の役割は大きい。保育者養成課程のさまざまな講義のなかで、学生は絵本に触れ、学ぶ機会を持っている。筆者が担当する「児童文化」や「子ども学ゼミ」のなかでも、できるだけ絵本に触れる機会を持ち、主体的に絵本に向き合う方法を学ぶことができるように工夫している。しかし、実習に際しての学生の絵本選択は、学んだ知識を活かしながらも、目についた、絵がかわいい絵本を選ぶ傾向も見えている。より効果的に絵本に向き合うための方法の考察と、実践の報告を行う。