現在当工場で製作されている標準型の電子管式調節計は大別して2種に分けられ各々AC型およびDC型となっている. AC型は交流入力直流出力の調節計でありDC型は逆に直流入力交流出力のものである.これらの適用例は後述するとして演算動作はいずれもPID動作を標準としプロセスに応じ容易にその特性を変更できるようになっている.これらの出力は電子管式であるため数ワットに止まるが,後段に適当な増幅器(たとえば磁気増幅器,電油コンバータなど)を併用することによりあらゆるプロセス制御に使用でき応答の早い電子管式調節計の特徴を十分発揮できるものと思われる.以下AC型,DC型調節計について述べる.