皮膚
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日常生活品による接触皮膚炎3例
渡辺 加代子須貝 哲郎奥野 冨起子
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1982 年 24 巻 4 号 p. 550-555

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抄録

ブラウス, ボディスーツおよび牛革手袋着用で生じたアレルギー性接触皮膚炎の3例を報告した.パッチテストではブラウスの布片とそのエタノール抽出液, ボディスーツのアセトン抽出液で陽性を示し, 牛革手袋では疑陽性を示した. さらに, ホルマリン, 染料, 螢光増白剤などでパッチテストを施行したが, 皮膚障害の原因物質を明らかにすることはできなかった. 症例1 (51才, 女) では, 香料5種, sudan I, nitro-PPDおよびCo++に陽性, 症例2 (48才, 女) ではPPDおよび精製松脂 (コロフォニ) に陽性, そして症例3 (56才, 女) ではformaldehydeおよびOPDAに陽性であったが, メーカー側は何れもそれら陽性物質の使用を否定した.

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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