1984 年 26 巻 3 号 p. 677-680
アレルギー性接触皮膚炎のメカニズムのうち二つのトピックス, 接触アレルギーの抗原形成とCutaneous basophil hypersensitivity (CBH), について著者らの得た実験成果を中心に現在の考え方を紹介した. 前者については, 抗原分子挙動解析のためのモデルとしてリポゾームを用いた実験系が有効であること, また後者においては, CBH誘導因子の性状とその役割について述べ, CBHの接触アレルギーの炎症反応における位置付けを試みた.