皮膚
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表在性皮膚真菌症に対するオキナゾール®クリームの効果
オキナゾール®クリーム治験班
吉川 邦彦
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キーワード: 皮膚真菌症
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1987 年 29 巻 2 号 p. 318-325

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抄録

大阪市内とその近郊の14総合病院において, 80人の表在性皮膚真菌症患者にオキナゾール®クリーム (1% oxiconazole nitrate 含有) を用い, その臨床的効果を調べた。
この結果, 全体の有用率は81.3%, 病型別にみると, 角質増殖型を含む足白癬67.5%, 股部白癬93.8%, 体白癬100%, 皮膚カンジダ症90%, 癩風100%であった。
80人中4人に一次刺激性皮膚炎と考えられる皮疹が生じ, 2人は外用を中止した。これ以外の副作用はなく, 表在性皮膚真菌症に対する本剤の有用性を確認することができた。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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