皮膚
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皮膚血管収縮試験における密封法と単純塗布法の比較
東 禹彦竹原 光教岡本 国雄小池 満
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1989 年 31 巻 1 号 p. 41-45

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抄録
リンデロン-Vクリーム, リンデロン-V軟膏, リンデロン-DPクリーム, リンデロン-DP軟膏, アルメタ軟膏の5種を用いて, 密封法と単純塗布法で皮膚血管収縮試験を行った。塗布時間は2, 4, 6時間とし, 判定は除去後2, 4時間の2回行った。クリームでは密封法の方が単純塗布法よりも蒼白斑の平均評点は高かった。軟膏では6時間塗布すると単純塗布法の方が密封法よりも蒼白斑の平均評点が高かった。クリームを用い6時間単純塗布を行った場合の蒼白斑の平均評点は, 4時間の密封法とほぼ同じ値を示した。
以上の結果から, 6時間の単純塗布法を強いて行う必要はなく, 4時間の密封法で充分と考えられる。
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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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