皮膚
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褥瘡に対するリフラップ軟膏とポビドンヨード・シュガー軟膏及びポ ビドンヨード・シュガー軟膏配合リフラップ軟膏の臨床効果の比較検討
リフラップ軟膏他剤配合臨床研究班
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1990 年 32 巻 4 号 p. 564-573

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抄録

塩化リゾチームを含有するリフラップ®軟膏 (RO) と, ポビドンヨード・シュガー軟膏 (PIS) 及びポビドンヨード・シュガー軟膏配合リフラップ軟膏 (RO+PIS) について, 皮膚潰瘍に対する治療効果を比較検討し, 次の結果を得た。
1) 有用以上の有用率は, RO群62.5%, RO+PIS群50%, PIS群32.5%であった。
2) 中等度改善以上の改善率は, 表皮形成でRO群25%, RO+PIS群37.5%, PIS群12.5%であった。又, 膿性分泌物及び壊死物質付着の改善度は, RO+PIS群, RO群, PIS群の順に高かった。
以上の結果からリフラップ軟膏はポビドンヨード・シュガ-軟膏を添加することにより, 皮膚潰瘍の表皮形成, 膿性分泌物及び壊死物質の改善に優れた効果を有すると考えられた。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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