皮膚
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WAL 801 CL (塩酸エピナスチン) の療痒性皮膚疾患に対する臨床効果
WAL801CL臨床研究班
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1992 年 34 巻 1 号 p. 105-118

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抄録

抗アレルギー剤WAL801CL (塩酸エピナスチン) の療性皮膚疾患に対する有効性, 安全性および有用性を1日1回20mg投与のopen studyで検討した. 解析対象例207例の内訳は湿疹・皮膚炎群45例, 痒疹群41例, 蕁麻疹群51例, 皮膚療痒症37例, 尋常性乾癬33例であった. 各疾患群の最終全般改善度は中等度改善以上で, それぞれ70.7%, 68.8%, 81.3%, 78.1%, 64.5%であった. 療痒の改善率はそれぞれ84.8%, 88.5%, 89.7%, 90.3%, 84.6%と高かった. 安全性では問題なしの症例は200例で96.6%であった. また有用度はそれぞれ68.3%, 63.6%, 83.3%, 75.0%, 61.3%であった. この試験においてWAL801CLは療痒性皮膚疾患に対して優れた抗アレルギー剤であると結論された.

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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