皮膚
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ペニシリンとプロベネシドの併用により治療した第二期梅毒の1例
清島 真理子森 俊二大谷 道広
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1992 年 34 巻 6 号 p. 711-715

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抄録

64歳男性に発症した第二期梅毒の1例を報告した。初診の約5ヵ月前より, 両側上腕に米粒大-半米粒大の紅色丘疹が出現し, その後, 両前腕, 体幹にも同様の皮疹が出現した。掻痒はない。初診時にTPHA81, 920倍, ガラス板法128倍, 緒方法640倍, TPHA-IgM 2倍であったため, 第二期梅毒と診断した。ベンジルペニシリンベンザチン (PCG) 160万単位/日内服投与 (1日4回) を開始したところ, 約3週間で皮疹は消失したが, 5週間経過した後も, TPHA-IgM, TPHA, STSは低下傾向を示さなかった。そこで, プロベネシド1g/日内服を併用したところ, 1週後にはTPHA-IgMは陰性化し, TPHAは20, 480倍, 緒方法は320倍と低下した。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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