皮膚
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乾燥肌用入浴剤バスキーナのパッチテストによる皮膚刺激性の検討
相原 道子中嶋 弘
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1993 年 35 巻 1 号 p. 117-122

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抄録
乾燥肌用入浴剤バスキーナの皮膚刺激性を検討する目的で, 22名の健常人に対し48時間closedpatch testを実施した。その決結果,(+) 以上の陽性反応は全例において認められず, また, 弱陽性 (±) についても, 絆創膏除去30分後の判定において実用濃度に1例, その100倍および1,000倍の濃度で各2例にみられたのみであり, いずれも除去24時間後には陰性 (-) となった。あわせて行なったバスキーナの香料についても, 除去30分後の判定で1例に (±) がみられたのみであり, 除去24時間後には陰性となった。これらの反応は, 対照に用いた日局精製水より低い結果であった。以上のことから, バスキーナおよびその香料の皮膚刺激性は, 極めて低いものと考えられた。
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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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