アトピー性皮膚炎に対し, 抗アレルギー薬であるテルフェナジン内服およびmildのステロイド外用薬である0.1%プロピオン酸アルクロメタゾン軟膏外用併用療法 (A群) とstrongのステロイド外用薬である0.12%吉草酸べタメタゾン軟膏外用単独療法 (B群) を封筒法で割り付け, 各群の臨床効果, 安全性および有用性を検討した。
最終全般改善度では, A群において「改善」以上の改善率が89.3%, B群において50.0%であり, A群はB群に比べ有意に優れていた。副作用と考えられる随伴症状はいずれの症例にも認められなかった。
以上から, アトピー性皮膚炎に対し, テルフェナジン内服とmildのステロイド外用薬の併用療法はstrongのステロイド外用薬単独療法よりも治療効果が高く, 有用な治療法と考えられる。