皮膚
Online ISSN : 1884-541X
Print ISSN : 0018-1390
ISSN-L : 0018-1390
Angiosarcomaの1例
宮島 進松岡 縁岡田 奈津子福田 健児松下 哲也奥山 晃子仙波 治富永 和也小林 曼
著者情報
キーワード: 血管肉腫
ジャーナル フリー

1996 年 38 巻 6 号 p. 619-625

詳細
抄録

76歳, 女性。前頭部に暗紫色斑をともなう腫瘤が生じ, 当科受診。生検にてangiosarcomaと診断された。腫瘍を切除し植皮術を施行。術後, 頭部のsatel litelesionに対してrlL-2を投与した。皮疹はほぼ消退したが, 6カ月後に左耳前部に腫瘤が生じた。angiosarcomaの転移と診断し, 外頚, 及び浅側頭動脈からrlL-2を動注。一部腫瘍の縮小を認めたため, 切除術を施行。その後, 同部位より再発し, 20センチ以上の巨大腫瘤を形成し, 大量出血をともなって死亡した。剖検では肺, 傍気管リンパ節に転移巣が認められた。

著者関連情報
© 日本皮膚科学会大阪地方会
前の記事 次の記事
feedback
Top