皮膚
Online ISSN : 1884-541X
Print ISSN : 0018-1390
ISSN-L : 0018-1390
フマル酸ケトチフェンによる接触皮膚炎の1例
有馬 豪松永 佳世子鈴木 加余子秋田 浩孝鷲見 康子川部 美智子
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 43 巻 1 号 p. 19-23

詳細
抄録

58歳, 女性. アレルギー性結膜炎のためフサコール®点眼液を使用中, 両側上下眼瞼に痒みを伴う紅斑が出現した. パッチテストでザジテン®点眼液及び主成分のフマル酸ケトチフェンに陽性であった. フマル酸ケトチフェンの類似構造物質であるチアプロフェン酸, スプロフェン, 塩酸ノルトリプチリン, 塩酸アミトリプチリン, 塩酸シプロフェプタジン, フマル酸クレマスチン, 塩酸ドスレピンの7種類の薬剤をパッチテストしたがすべて陰性であった.

著者関連情報
© 日本皮膚科学会大阪地方会
前の記事 次の記事
feedback
Top