皮膚
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Hemangiopericytomaの1例
宮川 史段野 貴一郎廣田 雄介杉浦 久嗣上原 正巳
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2001 年 43 巻 1 号 p. 45-48

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抄録

64歳, 男性。下腹部に紅色の腫瘤があり, 組織学的にhemangiopericytoma (血管周皮腫) と診断した。約10年前に下腹部の赤色局面に気がついた。放置していたところ局面は徐々に隆起し腫瘤が2個生じてきた。病理組織学的所見では, 一層の内皮細胞で覆われた血管腔の周囲に円形あるいは紡錘形の核を有する腫瘍細胞の増殖を認めた。分枝した血管は牡鹿の角様構造を呈している。紡錘形細胞が顕著なstoriform patternの像を呈している部位もみられた。鍍銀染色では個々の腫瘍細胞を取り囲むように多数の嗜銀線維が認められた。拡大切除術を施行し, 4年後の現在再発はみられていない。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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