2005 年 3 巻 p. 196-204
社会技術研究ミッションプログラムI医療安全研究グループにおいては,大学医学部附属病院における理論構築環境(研究)と,技術実装環境(大学医学部附属病院)を活用して,他の研究グループと連携を図りつつ,医療安全向上を目的とした包括的,かつ多層的なアプローチで研究を行った.その中でも,社会技術としては,医師-患者間,医師間,医療機関間において,臨床判断に資する情報共有,コミュニケーションを促進するツールとしての診療ナビゲーションシステムを開発し,東京大学医学部附属病院循環器内科において実装した.