相互依存性解析は、社会システムにおける脆弱性を相互依存関係から分析を進めるものであるが、第三期科学技術基本計画や日米安全・安心な社会に資する科学技術に関するワークショップにても取り上げられているように、現在の複雑化する社会システムを把握する上で有用な視点と考えられる。本論文ではこの相互依存性解析につき、日本および海外の事例からのその研究開発動向を紹介するとともに、研究者側と研究開発のユーザー側へのヒアリングを行い、現状での課題を抽出したものである。さらに抽出された課題を基に、今後の研究開発の方向性を提案することを目的としている。