抄録
日本の障害者で各分野を牽引してきたひとたちの一定数に共通するものがある。それは、障害者を対象としたミスタードーナツ障害者リーダー米国留学派遣事業およびダスキン障害者リーダー育成事業に参加していることである。日本の自立生活運動に影響を与え多くのリーダーを輩出していることは、(山下[2014])(横須賀[1999])(中西[2014])でも触れられている。しかしながら、事業に関する評価、検討した研究はあまりなされていない。本稿の目的は、これらのプロジェクトがどのように変遷してきたかを明らかにし、その選定プロセスに見られる独自性を明らかにすることである。