抄録
中部中国における8万点余に及ぶ三角網は,1963年米国陸軍地図局によつて南京原点・国際楕円体に基づき天文・測地的に調整された.この組織のうちで70点の天文・測地点の鉛直線偏差を用いHUNTERの公式によつて原点および準拠楕円体に関する諸元の計算をして次の値を得た. 適合する楕円体:a=6378689m,f=1:298.4. 楕円体標定の諸元:ξ0=+0".00,η0=-0".00,N0=-0.13m. 適合する楕円体は,今までに得た値に比してαがかなり大きい.また国際楕円体が適合しているとすれば,楕円体標定の諸元はξo=+0".00,ηo=+0".00,No=-0.50m. 一般的に国際楕円体は,中部中国以南Thailand, Indochinaの地域を通して現地に適合しているように見える,