測地学会誌
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1830-1860の緯度変化について
関口 直甫
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1975 年 21 巻 3 号 p. 131-141

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抄録

 1830年から1860年の問の緯度変化が,当時の観測を使用して研究された.資料は信頼性のテストを合格したもののみを用い,また,旧い観測はしばしば大きな年周項をふくむものであるという仮定のもとに整約をした.チャンドラー振動数およびこの周期成分の半振幅が求められた.その結果,チャンドラー振動数はこの期間中ほぼ一定値を保ち,(423.3)-1±0.69×10-5(平均太陽日)-1であるが,半振幅は1845年あたりで最小値0″.072±0″.014をもっように変化をする.この様子は,1930年頃の緯度変化の様子によく似ている.

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