国土地理院
1985 年 31 巻 1 号 p. 46-58
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九州及び東北地方の水準測量の資料により,平均距離約35kmにおける大地の傾動運動の統計的考察を行った.時間丁の間に生ずる傾動量β は,正規分布に従う確率変数で,その期待値は零,分散はTに比例することが示された.ただし一部に,一方的な累積により特別に大きな傾動量を示す場合があり,その中には火山活動などの構造運動との関連が考えられるものもある. 解析の過程で,水準測量の精度が見積られた.その誤差は一般に,0.7mm/√kmの偶然誤差の伝播によるものであり,系統誤差は考慮の必要がないことが示された.
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