測地学会誌
Online ISSN : 2185-517X
Print ISSN : 0038-0830
ISSN-L : 0038-0830
電波無反財宝におけるGPS測量用アンテナの位相特性の測定(続報)
今給黎 哲郎飯村 友三郎嵯峨 諭森下 一土屋 淳工藤 文夫石川 伸一岩名 泰:典
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 43 巻 2 号 p. 79-90

詳細
抄録

 測量用GPS受信機は搬送波の位相を測定するが,受信する電波の到来方向によって,アンテナが測定する位相に変動があることが知られている.このアンテナの位相特性を電波無反射室で測定した結果が前回の論文で報告されている.今回は,最近市販されているGPS受信機のアンテナについて位相特性を新たに測定し,機種ごとの特性について検討した.また,受信する電波の周波数がL1,:L2の中心周波数から1MHz,10MHzはずれた場合の位相特性の違いについて検討した.個々のアンテナごとに差はあるものの,前回測定した機種と比較して,新しい機種のアンテナでは測定した位相の変動が小さくなっており,改良がなされていることが見られる.

著者関連情報
© 日本測地学会
前の記事 次の記事
feedback
Top