測地学会誌
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気象庁における地殻変動連続観測
山本 剛靖
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2007 年 53 巻 2 号 p. 147-156

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抄録
 気象庁では,現在,主にボアホール型の体積歪計や多成分歪計を使用して地殻変動連続観測を行っている.その主な量的は,東海地震監視業務のためである.東海地域で行われている歪観測は東海地震に関する情報を発表するためにきわあて重要な役割を担っているため,観測データからは潮汐成分,気圧応答成分,降水影響,磁気変化応答成分がリアルタイムに除去され,24時間監視されている.この歪観測は,これまでに,GPSで検出された長期的スロースリップイベントによる数年間におよぶ歪変化はとらえられていないものの,火山活動や短期的スロースリップイベントによる数日から数ヶ月程度の時間スケールの歪変化をとらえてきている.プレート間の短期的スロースリップイベントによる歪変化がとらえられたことは,この観測網が前駆的すべりを検出する能力を有する可能性を示すものと考えられる.
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