抄録
 船上において重力を測定する目的のため,“Tokyo Surface Ship Gravity Meter”が試作された.この重力計においては,Dynamic Gravity Meterは鉛直Gyroscope上に直接とりつけられ,その鉛直を保持する.鉛直方向の加速度は,Dynamic Gravity Meterによつて周波数に変換され,穿孔テープ上に穿孔される.船の移動の結果生ずる重力加速度の変化は,波浪によつて生ずる船の鉛直加速度と比較し,短周期成分を含まない.したがつてlow pass filterの方法によつて.擾乱加速度から重力の変化を検出することができる.“Tokyo Surface Ship Gravity Meter”において,この操作は,電子計算器を用いて数字式に行われる.