プロジェクトマネジメント学会誌
Online ISSN : 2433-3069
Print ISSN : 1345-031X
実践的リスク管理手法の検討 : 大規模ITサービス・プログラムの実践から得た知見(<特集>プロジェクトと組織のリスク)
金子 暁信
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2013 年 15 巻 4 号 p. 21-26

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抄録
大規模ITサービス・プロジェクト及びプログラムでは,早期のリスク・アセスメントの実施が成功の鍵となるが,私の所属する組織においては近年までそれが一般的に浸透しておらず,プロジェクトの成功可否はプロジェクト・マネージャ自身のスキルや経験に過度に依存し,標準化されたリスク管理手法が存在しなかった.そのため,特に商談フェーズ段階におけるリスクの特定及び管理が十分になされない事が多く,結果として数多くの問題をデリバリ・フェーズで経験する事となった.本投稿では,私の所属組織がこれまでの大規模ITサービス・プログラムの実施経験から学んだ事をベースとして,ITサービス・プログラムにおける主要なリスク要素を紹介.その上でいくつかのケース・スタディを用いながら,それらの主要リスク要素を商談フェーズにおいて管理,可視化し,リスクを低減するアプローチの一つとして標準化したリスク管理手法を提案する事を目的とする.
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© 2013 一般社団法人プロジェクトマネジメント学会
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