プロジェクトマネジメント学会誌
Online ISSN : 2433-3069
Print ISSN : 1345-031X
情報システム運用における品質改善策を考案する新手法「SAFETYフレームワーク」の一事例(<特集>プロジェクトの品質と顧客満足)
奥野 幸一山村 直子佐藤 久之田村 利光高橋 正明宋 揚中島 雄作
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2014 年 16 巻 5 号 p. 3-8

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抄録

情報システムの保守運用において,作業ミス,トラブルの完全な抑止は困難を極める.プログラム開発者や保守運用者は改善活動をしているが,ミスやトラブルをゼロにすることができず,後処理や顧客説明に多大な苦労をしている.対策立案において,系統マトリクス図,なぜなぜ分析,マインドマップ^[○!R]等を利用したが,品質管理に不慣れなメンバ(オフショアメンバ含む)が多く,真に適切な対策立案を導出することができなかった.そこで,SCAMPERという新製品開発・アイデア発想手法を参考にして,品質管理の知識,経験の無いメンバでも,強制連想型のITサービスマネジメントの対策立案を考える手法「SAFETYフレームワーク」を開発したので,ここに提案する.本稿では,「SAFETYフレームワーク」の考え方と,実際に現場で適用した一事例を紹介する.

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© 2014 一般社団法人プロジェクトマネジメント学会
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