近年,クラウドの普及に伴い,情報システムのTCO(Total Cost of Ownership)は,さらに削減が求められている.そのため開発だけではなくシステムの保守運用についてもオフショアで行うことで,費用削減を狙う取り組みが進められている.オフショアへの業務移管を行う際に,定型業務については手順書に表しやすい.しかし,非定型業務は業務やシステムの高度な知識を持った担当者が毎回様々な判断を行う作業のため,手順書に書きづらい部分が存在する.本稿では,非定型業務のオフショアへの移管方法について,どのような考え方や進め方で移管を進めることが最適であるか,検討した結果の一事例について述べる.