溶液中の目的化学種を銀ナノ粒子(AgNP)との相互作用を利用して捕捉し、AgNPの近接状態形成により生じる局在表面プラズモン共鳴(LSP)のカップリングを利用したFlocculation-SERS法の開発を行っている。
AgNP表面にSAM膜を形成し、PMBAアニオンの-COO-及びPATPカチオンの-NH3+と溶液中の電荷の異なる対イオンとの静電引力を利用して、対イオンを捕捉と水和状態を明らかにした。溶液中のpH制御により、近接状態にある銀ナノ粒子表面のPMBAのプロトン解離状態が制御できることを見いだした。