Synthesiology
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研究論文
安全・安心のためのアニマルウォッチセンサーの開発
- 無線センサーによる鶏健康モニタリングシステム -
伊藤 寿浩増田 誉塚本 健司
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2010 年 3 巻 3 号 p. 231-240

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抄録

動物の健康状態をモニターする無線センサー端末と、動物集団の健康管理を行うアニマルウォッチセンサーネットを開発している。特に、パンデミック対策として、鳥インフルエンザ発生の早期発見システムへの応用に主眼をおいた小型・軽量・フレキシブル・メンテナンスフリーな無線センサー端末を実現することで、人への感染防止など、人類の健康と食の安全の確保に資することを目的としている。システム実現のため、特に、これまで培ってきたMEMS技術と、鶏の生体・行動特性やインフルエンザ症状などの解析にかかわる生命分野、無線技術などの情報分野の各技術との融合により、イベントドリブン型の超低消費電力端末や、超短電文化に対応したダイレクトコンバージョン方式の受信システムなどを開発している。

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© 2010 独立行政法人 産業技術総合研究所
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