Synthesiology
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研究論文
人工物工学研究の新しい展開
― 個のモデリング・社会技術化へ ―
太田 順西野 成昭原 辰徳藤田 豊久
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2014 年 7 巻 4 号 p. 211-219

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抄録

東京大学人工物工学研究センターは、人工物工学に関する諸問題を解決するために設立され、現在第Ⅲ期に入っている。問題解決シナリオとして、まず、問題解決を問題設定の側面から扱う共創的なアプローチを採用する。データ分析法や計算科学、シミュレーションを基盤とし、実験経済学、実験心理学的手法を組み入れたモデル化を指向する。個の認識過程、認識に基づく個の活動、さらには個の価値形成という3つの側面に注目したモデル化を行う。この提案は、マルチステークホルダーの存在による社会技術的な側面と、個のモデリングという人間的な側面の両者を包含しており、製品サービスシステムのモデル化等の新しい問題設定がなされている。

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© 2014 独立行政法人 産業技術総合研究所
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