抄録
地震災害に正しく備えるためには、地震発生予測に関する正確な情報を社会へ発信する必要がある。そこで地震予測精度を向上させるために、物理プロセスを考慮した地震発生モデルを構築する。地質の調査を基に過去に地下深部でおきたプロセスのモデル化を行い、実験室で再現することでそれを検証する。その際、自然界と実験室の間の、環境の違いと時間の違いという二つの点を解決するために、既存の技術と独自開発した技術を統合した岩石実験手法を開発した。千年スケールで進行する地質現象を加速化して検証する技術と手法を報告する。