大気汚染学会誌
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次亜塩素酸ナトリウムによるスチレン, アセトアルデヒドの酸化処理の条件設定
阿部 健蔵萩原 純一町田 弥
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1980 年 15 巻 1 号 p. 21-24

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抄録

下水道施設, し尿処理場などから発生する廃ガスが悪臭公害を起している。その廃ガス (悪臭成分) 中の硫化水素を次亜塩素酸塩 (過酸化水素) で酸化し, 処理 (脱臭) する方法や廃ガス中に共存するアンモニア, トリメチルアミンを塩酸水溶液に吸収させ, 除去する方法についてはすでに報告したが, その防除法の一環として, 本報では廃ガス中に共存する微量のスチレン, アセトアルデヒドを次亜塩素酸塩で酸化し, 処理する方法について検討 (KGa) した。その結果, 常温における最適処理条件は, ガス空塔速度1.7m/s, 液ガス比, 吸収液のpH値7前後, 次亜塩素酸塩の濃度は12×10-3mol/lであった。
この条件で, 0.1~1.0ppmのスチレン, セアトアルデヒドはそれぞれ80%, 88%処理できた。

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