大気汚染学会誌
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起伏のある地形上における大気汚染予測システムに関する研究 (II)
拡散モデル
長沢 伸也岡本 眞一梅田 茂樹大石 大和大滝 厚塩沢 清茂
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1984 年 19 巻 6 号 p. 430-438

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抄録
第1報では, 起伏のある複雑な地形における風系推定モデルについて報告した。本報では, この風系推定モデルを用いて, 地形の起伏を受けて形成される複雑な風系の中で, プルーム主軸が3次元的に変化する場合にも濃度計算が可能な拡散モデルを提案した。
このモデルは以下の特徴がある。
1) 基本的には正規型プルーム式を応用しているので, 比較的取り扱い易い。
2) 地形障害物による風の回り込みなどを表現できる風系モデルを用いるので, プルーム主軸が煙源を通る風の流線と一致する。
3) 上記の結果, 地表面の起伏を考慮しないプルーム主軸高度を一定とする簡便なモデルと比較すると, 地表濃度の計算精度が向上する。
これらの特徴を前報で報告した拡散実験データにより検証した。
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© 大気環境学会
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