大気汚染学会誌
Online ISSN : 2186-3695
Print ISSN : 0386-7064
ISSN-L : 0386-7064
カラムスイッチング法を用いたイオンクロマトグラフィーによる雨水中の1価および2価の陽イオンの同時測定
松本 光弘
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 27 巻 5 号 p. 266-271

詳細
抄録
雨水中の陽イオン分析にイオンクロマトグラフィーで1種の溶離液で2種のカラムを用い, 溶離液の流路を変えるカラムスイッチング法を用いて検討した。その結果, カラムとして2種の陽イオン分析カラムを用い, 溶離液として20mM HCl-0.2mM DL-2, 3-ジアミノプロピオン酸一塩酸 (DAP・HCl) 混合溶液で, 流量2.0ml/minで分析を行えば, 約8分間で雨水中の1価および2価の5種の陽イオン (Na+, NH4+, K+, Ca2+, Mg2+) の同時測定が可能であった。しかもサンプルループとして500μlを用いれば再現性も良好で, 検出限界も数ng/mlまで測定できた。
著者関連情報
© 大気環境学会
前の記事 次の記事
feedback
Top