天気
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論文
令和元年東日本台風(台風1919)による大雨の気候学的評価
―区内観測資料の利用―
藤部 文昭松本 淳釜堀 弘隆
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2020 年 67 巻 10 号 p. 595-607

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抄録

 区内観測資料を利用して,令和元年東日本台風(台風1919)による降水量分布を過去の大雨事例と比較し,また,極値統計手法を使って大雨の再現期間を評価した.東日本台風による総降水量の分布は1947年のカスリーン台風のものと類似し,関東山地から東北地方の太平洋側にかけて降水量が多かった.これらの台風による2日間降水量の再現期間は,一部の観測地点では数百年以上と計算されるが,多降水域の領域平均降水量については100年前後と見積もられる.

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© 2020 公益社団法人日本気象学会
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