鉄と鋼
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自動車車体部品のプレス成形における材質や作業条件の状態図への影響
飯田 博孝佐藤 完往
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1972 年 58 巻 10 号 p. 1396-1414

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抄録

(1) 形状的に角筒コーナに相当する部分の変形挙動は円筒絞りの変形挙動と非常によく似ているが, 変形状態は形状のみではなく, 成形条件や変形様式によつても大きく変化する。
(2) しわ押え力が低く, 潤滑条件がよい場合には, 材料が変わつても状態図の変化は少なく, しわ押え力が高く, 潤滑条件が悪いほど材料による状態図の変化は大きい。
(3) ポンチ頭部の張出し変形量, 側壁の縮みフランジ変形量の材料それぞれの順位は, 円筒形状の場合と同じである。
(4) たて断面形状の凹凸がはげしいほど, 材質の変化による状態図の変化は大きい。
(5) しわ押え力の変化に伴い, 形状としわ押え力の相乗効果により, 各材料間の変形間の順位に変化を生ずることがある。これも円筒成形の場合にも見られた。

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