鉄と鋼
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磁化渦電流探傷試験の数値解析評価法の検討
橋本 光男浅井 晃一
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ジャーナル オープンアクセス

2004 年 90 巻 11 号 p. 897-901

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抄録
鉄鋼製品の表面検査に用いる渦電流探傷法について,非線形静磁界解析と線形渦電流解析を組み合わせた微小きずの三次元数値解析法を検討した。その結果,磁化することによりS/Nが改善することは知られていたが,この数値解析法により,定量的に評価することができた。直流磁化を加えることにより,きず近傍に微分透磁率の高い領域が残存するため,きずの検出信号は大きくなることを確認した。この解析結果は実験結果をよく説明し解析法の検証ができた。今後,生産ラインで生じるきずの性状と各材料のノイズ特性を明らかにしていくことにより,きずの評価法の検討,本解析法はより精度の高い検査プローブの開発等のめのシミュレーションツールとしての利用が期待できる。
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© 一般社団法人 日本鉄鋼協会

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