Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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グライコデビュー(日本語)
Notch受容体を修飾するタンパク質O-グルコース転移酵素(POGLUT1):基質特異性、構造、そして、ヒトの病態との関連
竹内 英之
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2019 年 31 巻 179 号 p. J49-J52

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抄録

タンパク質O-グルコシル化は、Notch受容体を含むタンパク質の上皮増殖因子様リピート(EGFリピート)に酵素によって生合成されるタンパク質翻訳後修飾の一形態である。EGFリピートのO-グルコース(Glc)付加のコンセンサス配列(C1-X-S-X-(P/A)-C2)中の特定のセリン残基に付加されたO-Glcは、2つのキシロース(Xyl)残基による伸長を受け、直鎖三糖構造(Xylα1-3Xylα1-3Glcβ1-O-セリン残基)となりうる。タンパク質O-グルコース転移酵素1(POGLUT1、ショウジョウバエではRumi)が、小胞体においてEGFリピートへのO-Glcの付加を触媒する。POGLUT1/rumiは、ほ乳類とショウジョウバエにおいて、正常なNotch活性化に必須である。最近の研究により、POGLUT1の変異が、Dowling-Degos病や新しいタイプの筋ジストロフィーなどのヒトの病態に関係していることが明らかとなってきた。

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© 2019 FCCA (Forum: Carbohydrates Coming of Age)
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