Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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日本糖質学会40周年記念号論文(日本語)
グリコサミノグリカン結合領域四糖のキシロース2-O-リン酸化および脱リン酸化のGAG鎖生合成における生物学的機能
泉川 友美
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2019 年 31 巻 181 号 p. SJ102-SJ103

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抄録

グリコサミノグリカン(GAG)は、直鎖の糖鎖で、コアタンパク質に結合し、プロテオグリカンとして存在している。GAG鎖は、コアタンパク質の特定のセリン残基に、共通のGAG-結合領域四糖を介して生合成される。これまでの構造解析の研究から、PGのGAG-結合領域四糖におけるキシロースの2位が、一過性にリン酸化修飾されることが明らかにされている。著者らはGAG-結合領域四糖のキシロースの2位にリン酸基を転移するキシロースキナーゼとキシロースリン酸脱リン酸化酵素を同定した。ここでは、新たに明らかとなった結合領域のリン酸化および脱リン酸化のGAG鎖生合成における生物学的意義について紹介する。

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© 2019 FCCA (Forum: Carbohydrates Coming of Age)
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