Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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グライコレビュー(日本語)
化学的グリコシル化のための最新ツール:我々は、今どこまで来ているか?
Karak Milandip Haldar Animeshchandra鳥飼 浩平
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 33 巻 195 号 p. J115-J123

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抄録

グリコシル化反応は、基質や中間体の分解を防ぎ、適切なドナー種のみを活性化するために、非常に穏やかかつ厳密な禁水条件を必要とするため、有機化学の中でも最も繊細な合成技術の1つに数えられてきた。化学者は、禁水反応を実行するスキルを磨き、穏和な新規酸触媒グリコシル化反応を次々と開発することで困難を乗り越えようとしてきたが、人間の手では対処できない厄介なケースが未だに存在する。この袋小路から抜け出すために、我々化学者はスキルの訓練から、人の手では実現し得ない操作を実行できるツールの開発へと舵をきった。本レビューでは、近年化学グリコシル化反応分野で開発・応用されたツールについて紹介する。特に電気化学およびマイクロフローリアクターを用いた新しい結果や、これまでにレビューされていない簡便かつ便利な装置に焦点を当てた。

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© 2021 FCCA (Forum: Carbohydrates Coming of Age)
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