Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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ミニレビュー(日本語)
UGGT–Selenof複合体:糖タンパク質フォールディングマシンとしての可能性
武田 陽一 菊間 隆志
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2022 年 34 巻 199 号 p. J49-J53

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抄録

UDP-グルコース:糖タンパク質グルコシルトランスフェラーゼ(UGGT)は、糖タンパク質の折り畳み状態をチェックするセンサーとして機能し、ミスフォールド糖タンパク質上のオリゴマンノース型糖鎖にグルコース残基を転移する。最近、我々はUGGT1がin vitroで変性糖タンパク質のフォールディングを促進することを示した。本稿では、最近明らかになったUGGTのコンフォメーションと機能、およびUGGT結合タンパク質であるSelenofの機能に基づいて、UGGT–Selenof複合体が誤って折りたたまれた糖タンパク質のシャペロンとして機能するかどうかについて議論したい。

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© 2022 FCCA (Forum: Carbohydrates Coming of Age)
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