我々は、β-キシロシド処理によるコンドロイチン硫酸プロテオグリカン生合成の抑制は間充織に対して影響し、それによって胎児肺の形態形成と機能分化を抑制することを示してきた。我々はβ-キシロシドが、肺胞形成、大肺胞細胞の分化、ジパルミチルフォスファチジルコリンの合成を抑制することを示した。β-キシロシドは肺におけるコンドロイチン硫酸プロテオグリカンの合成を約70%抑制する。β-キシロシドはまたコンドロイチナーゼABCと亜硝酸の両方に抵抗性のプロテオグリカンの合成を約50%抑制するが、ヘパラン硫酸/ヘパリンの合成は抑制しない。胎児肺で合成されるコンドロイチン硫酸プロテオグリカンは、主として結合組織の細胞外にある。結合組織の細胞外スペースにあるコンドロイチン硫酸プロテオグリカンは偽腺期から肺胞期への肺上皮の変化に関係しているようである。コンドロイチン硫酸プロテオグリカンは、肺胞形成時の薄い隔膜の維持に関係しているのかも知れない。