抄録
大型 UAM 実用化のボトルネックは動力源であり,リチウム電池に代わる高性能な動力源の開発が渇望されている。高効率な電力供給能力を有するガスタービン発電機と,瞬間的な大電力供給能力に優れるリチウム電池とから構成される次世代ハイブリッド動力システムが次世代動力源の主流と目されている。ADJ では,大型 UAM 動力要求に答えるべく,ハイブリッド動力システムの心臓部である最大出力30 kW 級ガスタービン発電機の開発を実施中である。現在,開発の最終段階にあり,2022 年 6 月に第 1回目のガスタービン発電機作動試験を実施している。開発完了は,2022 年 12 月を予定している。本論文では,ガスタービン発電機開発の背景,次世代 UAM 開発動向,次世代 UAM 市場規模予測,ADJ におけるガスタービン発電機開発状況および ADJ ガスタービン発電機のラインナップ計画について述べる。