1988 年 16 巻 4 号 p. 317-325
L.donovani promastigote 2S-15M株を感染させたBALB/cマウスに対し, 3'-deoxy-inosineは100mg/kg, 1~2回おき5回, 静脈内投与で約63%の治療効果, c-c-inosineは100mg/kg, 1~2日おき5回静脈内投与で約92%の治療効果が見られた。しかし, c-c-inosineは100mg/kgの量では副作用が見られた。
T.gambiense trypomastigoteを感染させたddYマウスに対し, 3'-deoxyinosineは200mg/kg, 腹腔内投与, 感染前日からの治療で, 少し治療効果を示したが, 有効と言えるまでには至らなかった。またc-c-inosine 200 mg/kg, 腹腔内投与は無効であった。