抄録
[目的]A大学病院において胸腔鏡下食道亜全摘出術を施行した患者を対象とし、調査項目を用いて単変量解析を行い、術後の嚥下性肺疾患の発症因子を検討する。
[方法]対象は、胸腔鏡下食道亜全摘出術を受けた患者、調査項目は、先行研究をもとに33項目とし、該当の有無をデータ収集。発症群と非発症群に分類した。基本統計量を算出、Mann-WhitneyのU検定またはFisherの正確確
率検定により有意水準は5%として2群を比較。
[結果]発症群と非発症群で有意差を認めたのは、【ステージⅣa(p=0.01)】【反回神経麻痺および声帯麻痺の診断(p=0.01)】【むせ(p=0.02)】の3因子。
[考察]発症予防のためのアセスメントとしてVE、VFを用いて嚥下機能の状態を評価し、発症リスクをアセスメントすることが重要。また、直接嚥下訓練を取り入れた看護実践は発症予防につなげられることが示唆された。